冬枯れの庭、けれども草花は季節のうつろいを教えてくれます。
昨年と比較すると、花の便りが少し遅いようです。
それもそのはず、今年は2回も積雪がありました。寒い日が続きます。
2月も中旬になると、桃の節句の主役たちが、目にする人を和ませてくれます。
《 雛人形 》人形師 原米州(はらべいしゅう) 作
この雛人形は、船橋市本町で長年商店を営んできた川守家よりご寄贈いただいたものです。原米州氏は栃木県宇都宮市生まれ、18歳で上京し、伝統的な人形制作の技法を学びました。昭和41年(1966年)には、米州独自の「人形の胡粉仕上げの技法」が国の無形文化財に指定されました。船橋市宮本で人形制作をしたこともある、市ゆかりの人形師です。幼い子供のようなふっくらした顔が特徴のかわいらしい雛人形です。
《 掛け雛 》
習志野原の開拓入居者の家庭に伝えられていた掛け雛。昭和20年(1945年)代のものと思われます。雛人形の代わりに紙に多色印刷したもので、軸木も細く、戦後の材料難を思わせます。開拓の大変な暮らしの中でも、女の子の健やかな成長を願う親心が感じられます。
※いずれの説明も船橋市郷土資料館より
北習志野(JuJu商店街)で見られるひな壇飾り。
春はもうすぐです。